今回は、「アサヒスーパードライのリニューアル」を例に、ネタ先行型×未来予測戦略のキーワードの作り方をお伝えします。
一言でいうと、新商品ネタの変化球(王道の外し方)を紹介しようと思います。
新商品をネタにブログ記事を書くときは、定番のキーワードが使われることが多いです。
- 口コミ、評判、感想、レビュー
- 価格、値段
- 販売日 いつから、発売日 いつ、予約開始日 いつ
などのキーワードで記事を書けば良いと説明している教材もあります。
もちろん、王道の鉄板キーワードで書いてもアクセスは集まることもあります。
ただ、思考停止で「とりあえず、こういうキーワードを使ってアクセスを集めよう!」というのは危険なんですよね。
ネタごとに狙うべき部分があって、そこを適切に狙うことによって大きなアクセスを集めることができます。
もし、「アサヒスーパードライのリニューアル」のネタであれば、どういう部分を狙ってキーワードを作ればいいかを解説していきます。
ネタ先行型×未来予測戦略
ネタ先行型の場合は
- ネタを見つける
- 気になることを書き出す
- 気になることをキーワードに変換する
という流れでキーワードを作ります。
さらに、未来予測戦略なので、これから話題になりそうなことからネタを見つけて、検索需要のピーク前に記事にして投稿しておきます。
「これから話題になるネタなんてどうやって予想するんだ」と思う人もいるのですが、
基本的には
- 放送前に放送内容が知らされているテレビ番組
- 新しくリリースされると情報が出ている新商品やサービス
- 毎年決まった時期になると開催されるイベント
からネタを見つけて、気になって検索されそうなことを予想して記事を書きます。
ラッコキーワードやYahooの関連検索キーワード(虫眼鏡キーワード)から探すのではなく、自分で検索されそうなキーワードを作るということですね。
それでは、3つのステップを「アサヒスーパードライのリニューアル」で見ていきましょう。
STEP①:ネタを見つける
「PR TIMES」というプレリリース情報がまとめられたサイトがあります。
プレリリースというのは、企業がメディアに自社の新情報を流し、記事にしてもらい、世の中の人たちへの認知を狙うという施策です。
「アサヒスーパードライのリニューアル」の情報もプレリリースで見つけました。



僕は年に数回くらいしかお酒を飲まないので、お酒に特別興味があるわけではないんですよね〜。むしろ興味ないです(笑)
興味がなくても、ネタになれば書くという精神は大事です。


2022年1月6日に
「『アサヒスーパードライ』発売以来36年目で初となるフルリニューアル 中味・パッケージ・コミュニケーションを一新し“新スーパードライ”を訴求」
というニュース記事を見つけました。
たしか、Yahooニュースのアクセスランキング(IT・科学)というところ経由で見つけたと思います。


Yahooニュースの「IT・科学」はネタになる新商品の情報が出ていたりするので、要チェックですね。
未来仕込み戦略は、多くの人が検索する前に記事を書いて仕込みます。
そして、検索数のピークを迎える前に、書いた記事をインデックス&上位表示させればOKという考え方です。
なので、新商品の場合は発売前までに、いかに記事を書いておくかが勝負になります。
あと、「なんでこのネタを選んだの?」と気になる人もいるかもしれません。
理由は簡単。
お酒が好きな人が多くて(スーパードライのリニューアルに興味をもつ人が多い)、検索されるような気になることがあったからです。
どんなことが気になると考えたのか?
次のステップで解説します。
STEP②:気になることを書き出す(前編)
この記事の冒頭にも書きましたが、新商品の定番だと
- 口コミ、評判、感想、レビュー
- 価格、値段
- 販売日 いつから、発売日 いつ、予約開始日 いつ
を書くことが多いです。
こういう鉄板キーワードは、検索者が気になる定番をキーワードに変換したものです。
多くの人が気になるネタであれば、定番の外さない気になることで記事を書けば、ある程度はアクセスはアクセスは来るでしょう。
しかし、思考停止でこういった鉄板のキーワードで書いてもいいのですが、ライバルと被りやすくなるという鉄板キーワードの弱点があります。
そのため、ネタ特有の気になることを探してキーワードを作った方が、ライバルと被らない分、検索されることもあります。


さて、鉄板の気になることというより、この「アサヒスーパードライのリニューアル」ならではの気になることを探してみましょう。
このプレリリース情報を隅から隅まで見なくても、「リニューアル」という事実だけでも十分かもしれません。
リニューアルというのは、何がリニューアルされるのか?
プレリリース情報には
今回「スーパードライ」の特長である“辛口”や“シルバーパッケージ”といった価値をさらに磨き上げました。
と書かれており、「味」と「缶のデザイン」が変わるということがわかります。
したがって、「アサヒスーパードライのリニューアル」特有の気になることは、「味」と「デザイン」に関することと考えられますよね。
で、「缶のデザイン」に着目するのもいいのですが、どうでしょう?
お酒と言えばどちらかというと、多くの人は「缶」そのものよりも中身の「液体」の方が気になりますよね。
つまり、缶のデザインよりも、「味」とか「口当たり」とか「のどごし」にフォーカスすべきだと思います。
何に着目するか迷いそうになったときは、「より多くの人が気になることは何か?」と自問自答してみましょう。
その答えが、記事にするべき内容(狙うべきキーワード)です。
STEP②:気になることを書き出す(中編)
さて、ここからは
- 味
- 口当たり
- のどごし
などの味覚関係にフォーカスを当てて気になることを書き出していきます。
あっ、言うのを忘れていましたが…
味関係のお話って発売前に書けないと思っている人も多いです。
ですが、着目する場所を工夫することで、「リニューアル版のアサヒスーパードライ」の発売前から記事にすることができます。
その時点での情報でとりあえず、記事化しておくということです。
とりあえず狙ったキーワードで記事を書いて上位表示させておき、発売されてからリライトすればいいだけですから。
それに、発売前は書いた記事が読まれることも少ないので大丈夫です。(多少は読まれます)
これが未来仕込み戦略の戦い方です!
ということで、「リニューアル版のアサヒスーパードライ」の発売前に記事にはするものの、発売後に検索されることを想定して、気になることを書き出します。
STEP②:気になることを書き出す(後編)
味覚関係に焦点を当てつつも「リニューアル」という要素は忘れてはいけません。
「リニューアル」ということは「変わる」ということ。
変化を考えるとき、僕たちが意識するべきことは「ビフォーアフター」です。
別の言い方をすると、「変わる前(A)」と「変わった後(B)」の対比です。
- AとBのどちらが美味しいか?
- AとBの違いはどこにあるのか?
- Aの方がよかったという感想はあるのか?
- Bの方がよかったという感想はあるのか?
- Bは不味くなっていないか?
- そもそも味は変わったのか?
評判や感想や口コミというキーワードを狙うにしても、こういった「比較」を前提としたものである必要があります。
変化というものは、受け入れられるよりも拒否されることの方が多いです。
拒否はネガティブな感情です。
ネガティブな感情は検索されやすいですから、比較を前提にする場合でも、ネガティブなニュアンスを持たれる可能性を考慮するのがいいですね。



まぁ何事も、世間が慣れるまでは批判の声の方が大きく聞こえてくれるものです(笑)
今回の気になることとして書き出すときも、「余計なリニューアルでまずくなってないだろうな?」というユーザーの怒りの混ざった心配があるかも、と思っておくといいでしょう。
STEP③:気になることをキーワードに変換する
キーワードに変換する内容は、さきほど書き出した
- AとBのどちらが美味しいか?
- AとBの違いはどこにあるのか?
- Aの方がよかったという感想はあるのか?
- Bの方がよかったという感想はあるのか?
- Bは不味くなっていないか?
- そもそも味は変わったのか?
です。
これらが気になる人が検索するキーワードに変えていきますね。
手順①:メインのキーワードを決める
まずは、1語目の軸となるメインのキーワードを決めます。
特に記事タイトルに使うことを想定します。
今回の場合は「アサヒスーパードライ」が一語目ですね。
『スーパードライ』自体が固有名詞として世間に知られているので、「アサヒスーパードライ」ではなく「スーパードライ」をメインにするのが自然かもですね。
Googleも「アサヒスーパードライ」=「スーパードライ」と認識しているだろうし。
検索結果に表示されるタイトルの文字数のことを考えると、なるべく短い名前の方がいいですよね。
(長すぎると全部が表示されない)
ですので、今回のメインのキーワードの表記は「スーパードライ」としておきます。
手順②:メインのキーワードを修飾する
続いて、メインとなるキーワードを詳しく説明する単語や表現を入れていきます。
今回は「リニューアル」後の味や感想が気になるわけですよね。
だから、「リニューアル」という単語を「スーパードライ」の後ろに付けます。
あと「リニューアル」以外にも、「新しいスーパードライ」という表現もできるかもしれませんね。
宣伝やニュース記事にも使われている「リニューアル」という文字で検索する人が多いことが予想されますが、「リニューアル」を言い換えた別の表現も考えてみてもいいですね。
よりたくさん検索に引っかかるためには、様々な表現で記事を書くのが理想です。
- スーパードライ リニューアル
- 新しいスーパードライ
こういう表現は記事を書く前に書き出しておきます。
手順③:鉄板キーワードを組み合わせる
味の感想が気になる人が検索する鉄板のキーワードがあります。
- 〇〇 感想
- 〇〇 評価
- 〇〇 評判
- 〇〇 口コミ
がよく検索に使われ、関連キーワードにもなりやすいです。
で、特に「味」や「ビフォーアフター」にも注目されているので
- 〇〇 味 比較
- 〇〇 味 変わった
- 〇〇 味 まずくなった
- 〇〇 味 失敗
- 〇〇 味 美味しくない
といったようなネガティブな検索もされます。
ポジティブよりもネガティブの形で検索されるので、おさえておきましょう!
ということで、
- スーパードライ リニューアル 味 比較
- スーパードライ リニューアル 味 変わった
- スーパードライ リニューアル 味 まずくなった
- スーパードライ リニューアル 味 失敗
- スーパードライ リニューアル 味 美味しくない
を候補にあげます。
特に「比較」は定番のキーワードなので、タイトルには積極的に狙っていきたいですね。
そして、
- 〇〇 感想
- 〇〇 評価
- 〇〇 評判
- 〇〇 口コミ
などのキーワードもタイトルや見出しに入れればOKです。
「スーパードライ リニューアル 味 比較 感想」みたいなかんじで、キーワードが作れますね。
ネタ先行型×未来予測戦略まとめ
ネタ先行型×未来予測戦略の場合は、
- ネタを見つける
- 未来で検索されるだろう気になることを書き出す
- 気になることをキーワードに変換する
という手順でキーワードを作ります。
特に覚えておいていただきたいのが、新商品だからといって、新商品でよく使われる
- 口コミ、評判、感想、レビュー
- 価格、値段
- 販売日 いつから、発売日 いつ、予約開始日 いつ
ばかりで記事を書いているのは、非常にもったいないということです。
傾向として検索されやすい切り口はあるのですが、そのネタ特有の切り口というのも存在します。
こういう「場面ごとに検索される切り口」を考える人は意外と少ないです。
ですので、思考停止にならず、ネタごとにユーザーの気になることを予想するスキルを身につけば、ライバルが少ないキーワードを作ることができます。
いきなりできることではないですが、1つずつ知識や考え方を蓄えていけば、誰でも予想してキーワードを作ることは可能です。
今回の「スーパードライ」の事例のポイントや鉄板キーワードをストックして、別の新商品で記事を書くときに活用いただければと思います。
この記事でお伝えしたキーワードの作り方以外にも、稼げるキーワードの作り方はあります。
下記の記事に「アクセスを集めるキーワード作りの秘訣」をまとめています。
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キーワードの作り方①
▶️ ネタ先行型×リアルタイム戦略
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キーワードの作り方②
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