今回は「NHK紅白歌合戦」というネタで「ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略」を使ったキーワード作りをお伝えしていきます。
「NHK紅白歌合戦」は年末に放送される視聴数も多い人気番組です。
「紅白歌合戦」のような、多くの人が見るようなネタを狙うというのは定番であり、さらに様々な角度から切り口を考えられれます。
簡単にいうと、検索されることの種類がたくさんあるということです。
そんな何パターンもあるうち、今回は紅白歌合戦とU-NEXTというVOD(インターネットで動画が見れる定額のサービス)を絡めたキーワードの作り方を解説します。
ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略の基本
ネタ先行型の場合は
- ネタを見つける
- 気になることを書き出す
- 気になることをキーワードに変換する
という流れでキーワードを作りますが、
「ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略」の場合は
- ネタと掛け合わせを見つける
- 関連キーワードがあるか確認する
- キーワード検索意図を書き出す
- キーワードのライバルチェックをする
- 気になることに適したキーワードを決定する
という5つのステップで行います。
ステップ②の「関連キーワードがあるか確認する」がポイントです。
既存掘り起こし戦略では、ネタから既に需要がありそうな気になること(単語)を仮に設定し、メインのキーワードと組み合わせて、存在するのかを確かめます。
というかんじで複雑そうなことを説明されても、イメージしにくいですよね(笑)
今回の事例でいうと、「紅白歌合戦」というメインのキーワードに掛け合わせるキーワードを探します。
「紅白歌合戦×〇〇」の〇〇に入りそうなキーワードを考えます。
そして、「紅白歌合戦×〇〇」というキーワードの組み合わせを作ったうえで、関連検索キーワードやサジェストキーワードがあるかを確認します。
というのがおおよその流れです。
難しく感じるかもしれませんが、ここから具体的な流れを説明するので、そこで理解していただければと思います。
「紅白歌合戦×〇〇」みたいな2つ以上の単語の組み合わせを作るのに頭を使うことが分かれば、とりあえずOKです!
あと、関連検索キーワードやサジェストキーワードを狙うので、全くの新しいキーワードというより、ライバルが書いていない埋もれているキーワードを探すというイメージです。
それでは、キーワードの組み合わせを考える思考プロセスを解説していきます。
STEP①:ネタと掛け合わせを見つける
今回は「NHKの紅白歌合戦」という大きなイベントを狙っていきます。
「NHKの紅白歌合戦」が放送される前に、仕込んでおこうという発想です。
という意味では、未来仕込み戦略と同じですが、キーワード選定するまでの流れが異なります。
今回は「NHKの紅白歌合戦」というネタに便乗して、何か掛け合わせられないかな〜と探していました。
この”探す”というのは、自分の中のアイデアを書き出す段階。
「紅白歌合戦」でどんな気になること(検索需要)がありそうかなと、書き出していきます。
「NHKの紅白歌合戦」は音楽番組なので、「モノ」で掛け合わせてみると良いアイデアが出てくるかもしれません。
ということで、
- Tシャツなどのグッズ系
- CDなどの音楽系
- DVDなどの映像系
- テレビでネット動画を見る機器などのガジェット系
など、検索需要があるか分からなくても、とりあえず書き出していきます。
で、書き出していくと
「VOD(インターネットで動画が見れる定額のサービス)」というアイデアが出てきました。
VODといえば、
- Netflix
- U-NEXT
- Hulu
- Amazon Prime Video
- dTV
- Paravi
- ABEMAプレミアム
- FODプレミアム
- ディズニープラス
- TELASA
- DAZN
などがあります。
「VOD」を「NHK紅白歌合戦」と絡めて、検索需要があるものないかなと考えてみます。
今回はVODのサービスの中の1つである、「U-NEXT」にフォーカスを当てます。
STEP②:関連キーワードがあるかを確かめる(前編)
既存掘り起こし戦略では、すでに関連検索キーワードやサジェストキーワードとして表示されるキーワードを使います。
ですから、Google検索やラッコキーワードで「紅白歌合戦 U-NEXT」と調べてもいいのですが、ある程度は定番を頭に浮かべておくのアリです。
定番というのは、知識として勉強して知っておくものです。
例えば、VOD関連で気になることを書き出すのであれば、
- 見ようと思っていたのに見逃してしまった
- もう一度見たいが録画していない
- 話題になっている映像を後になってみたくなった
というような、「見逃し」の需要という定番があります。
さらに、「無料で見逃した動画を見たい」という「タダで見たい」という需要もあります。
もちろん、これらの需要は定番である分、ライバルも多くなるので上位表示が難しいというデメリットはあります。
まぁ、とりあえずは「見逃した動画を無料で見たい」という検索需要を想定しておいて損はないです。
僕はあらかじめ予想しておいて、実際に関連キーワードを調べるときに、「無料の見逃し需要はあるかな?」と確認しています。
STEP②:関連キーワードがあるかを確かめる(後編)
キーワードの組み合わせ「△△×〇〇」が決まった段階で、この組み合わせをラッコキーワードに入力していきます。
今回の事例でいくと、
- △△に入るのが「紅白歌合戦(紅白)」
- 〇〇に入るのが「U-NEXT(ユーネクスト)」
ですね。
『紅白歌合戦 U-NEXT』
まずは、「紅白歌合戦 U-NEXT」を入力してみましょう。
すると、
- 紅白歌合戦 u-next
- 紅白歌合戦 2021 u-next
- u-next 紅白歌合戦 見れない
というキーワードが手に入りました。
『紅白 U-NEXT』
続いて、「紅白 U-NEXT」でキーワードを抽出してみましょう。
普段の会話を想像してほしいのですが、フルネームで「NHKの紅白歌合戦」と言いますかね。
人によっては正式名称に近い形で言うかもしれませんが、実際は「紅白」と省略した形で呼ぶことが多いのではないかと思います。
ということで、”歌合戦”という部分を抜いて、より話し言葉に近い省略の形を使うことにしました。
「紅白歌合戦」より「紅白」にしただけで、キーワードが少し増えましたね。
- 紅白 u-next
- 紅白 見逃し u-next
- u-next 紅白 見れない
- u-next 紅白 無料
- u-next nhk 紅白
- 紅白 見逃し配信 u-next
- u-next nhkオンデマンド 紅白
正式名称ではなく、会話の中で使われる単語の形で検索してみるというのも、ちょっとした検索の工夫です。
ということで、
『紅白歌合戦 U-NEXT 〇〇』または『紅白 U-NEXT 〇〇』という形で関連キーワードがあったので、次のステップでは検索意図を確認しながら、気になることをまとめていきます。
STEP③:キーワード検索意図を書き出す
書き出したキーワードをもう一度整理し、キーワードに含まれる検索意図を書き出していきます。
『紅白歌合戦 U-NEXT』
- 紅白歌合戦 u-next
- 紅白歌合戦 2021 u-next
- u-next 紅白歌合戦 見れない
『紅白 U-NEXT』
- 紅白 u-next
- 紅白 見逃し u-next
- u-next 紅白 見れない
- u-next 紅白 無料
- u-next nhk 紅白
- 紅白 見逃し配信 u-next
- u-next nhkオンデマンド 紅白
これらのキーワードを読み解き、ざっくりとした検索意図を書き出していきます。
- 何かしらの理由で「紅白歌合戦」を見逃したからU-NEXTで見たい
- U-NEXTで「紅白歌合戦」が見れない(配信されない?)というトラブルを解決したい
- U-NEXTで「紅白歌合戦」を見る方法が知りたい
- 無料でU-NEXT(NHKオンデマンド)経由で「紅白歌合戦」を見たい
こんなかんじでしょうか。
そして、書き出した「検索意図(ユーザーの気になること)」を次のSTEPのライバルチェックで活用していきます。
STEP④:キーワードのライバルチェックをする
「ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略」の注意点をお伝えします。
この戦略では、過去に生まれた古いキーワードを扱うので、すでにライバルが記事にしている可能性があります。
今回の場合でいくと、『紅白歌合戦 U-NEXT 〇〇』または『紅白 U-NEXT 〇〇』という形のキーワードで記事を書いているブログがあっても不思議ではありません。
そのため、今からそのキーワードで狙って上位表示する可能性があるのか?
軽くですが確認しておく必要があります。
では、まずはライバルが多そうな「紅白 見逃し u-next」で調べてみましょう。
僕はオールインタイトル検索を使って、狙うキーワードがタイトルに含まれている記事がどれくらい存在するのかを確認します。
(オールインタイトル検索のやり方は割愛させていただきます)
検索結果を見てみると「約45件」という数字が出ていると思います。
つまり、「紅白 見逃し u-next」というキーワードがタイトルに含まれる記事が45件検索でヒットした(45記事存在する)ということです。
この「約45件」は多いの?それとも少ないの?
僕の中では、すごく多いです。
つまり、ライバルが多すぎるということです。
これはあくまでも基準なのですが、「ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略」の場合は、オールインタイトル検索で10件以内なら狙うかどうか検討します。
実際、10件でも多い方ですが、もしかしたら狙えるかもしれないという考え方です。
ここで、ライバルチェックについて大事なお話を…
GoogleやYahooの検索の場合は、検索窓に入力したキーワードが全て含まれていなくても、検索結果に表示されます。
例えば、「u-next 紅白 見れない」をオールインタイトル検索してみます。
すると、「約3件」という結果が…
「これは上位表示を狙えるぞ!」と嬉しくなるのですが、ここで落ち着く必要があります。
僕たちブログ記事を書く人間は、「オールインタイトル検索」という特殊な検索方法を活用します。
一方で、実際に検索するユーザーは「オールインタイトル検索」をしませんよね。
だいたいの人が普通の検索をするはずです。
僕は普通の検索のことを「素の検索」と呼んでいますが、「素の検索」の検索結果も見ておきます。
「u-next 紅白 見れない」と素の検索をすると、
数える気も失せるほどの大きな数字、「15,200,000件」というヒット件数が現れました。
1520万件…
このヒット件数というのは、「u-next 紅白 見れない」で検索する人が知りたい情報が掲載されているかもしれない記事の数です。
タイトルにキーワードが含まれているかどうかではなく、タイトルや見出しや本文に加え「文脈」も含めた記事全体で判断しています。
なので、「u-next 紅白 見れない」の検索結果を見てみると(1位は広告なので省いて)
2位の記事
第72回NHK紅白歌合戦の配信について – お知らせ – U-NEXT
3位の記事
紅白歌合戦2021-2022の再放送はいつ何時から?見逃し配信 動画の無料フル視聴方法と出演者一覧も!
4位の記事
紅白歌合戦 2021(第 72回)公式見逃し動画を無料フル視聴する方法!一番お得なのはどこ?
5位の記事
U-NEXTで紅白が見れない時の対処法 NHKオンデマンド配信の視聴方法を解説しました!
というように、「u-next 紅白 見れない」がタイトルに含まれているのは、5位の記事だけです。
これらの結果も踏まえて、もし2位〜4位の記事で「u-next 紅白 見れない」で検索した人の気になることや悩みが解決されるのであれば、僕たちは撤退するべきです。
ですが、もし2位〜4位の記事で「u-next 紅白 見れない」で問題が解決しないのであれば、「u-next 紅白 見れない」の検索意図で記事を書けばチャンスはあるかもしれません。
少し長くなりましたが、大事なことは
- 素の検索(検索意図で記事を確認)
- オールインタイトル検索(タイトルにキーワードが含まれる記事を確認)
の両方で、今からでも参入できるかのライバルチェックを行うということです。
片方だけになる人が多いです。
両方やれば、無駄な記事を書かずに済むのでオススメです!
STEP⑤:気になることに適したキーワードを決定する
まず、「紅白 見逃し u-next」はオールインタイトルでも、普通の素の検索でもライバルが多すぎるので狙いません。
一方の「u-next 紅白 見れない」は実際に記事を書いてみないと分かりませんが、今からでも狙えると判断します。
理由は、今回の検索結果を見ると、「u-next 紅白 見れない」で検索して上位に出ている記事には、「u-next 紅白 見れない」で検索して知りたいことが書かれていないからです。
強いブログあるあるなのですが、検索意図を満たしていなくても、キーワード的に上位表示してしまうこともあります。
検索エンジン的には、「U-NEXTに詳しいブログだったら、U-NEXTに関するキーワードはとりあえず上位表示させとけ」みたいなかんじでしょうか。
こういう現象があるので、きちんと「u-next 紅白 見れない」で検索したユーザーが求めている情報に特化した記事を書けば、勝てる見込みはあります。
ちなみに、「u-next 紅白 見れない」で検索する人にはどんな記事を用意してあげるといいかわかりますか?
僕が調べたところ、U-NEXTで紅白の配信が行われるのですが、時差があるみたいなんです。
だから、U-NEXTユーザーの中で「リアルタイムで紅白を見れない」と困っている人が「u-next 紅白 見れない」と検索している可能性が高いです。
ですので、
U-Nextではリアルタイムで(12月31日に)見ることができないよ!
翌日(1月1日)の〇〇時から見れますよ!
みたいなかんじに教えてあげる記事を書けばOKです。
ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略のまとめ
「ネタ&キーワードハイブリッド掘り起こし戦略」では、次の5つのステップでキーワードを作ります。
- ネタと掛け合わせを見つける
- 関連キーワードがあるか確認する
- キーワード検索意図を書き出す
- キーワードのライバルチェックをする
- 気になることに適したキーワードを決定する
ライバルと差をつけるとすれば、STEP①の段階ですね。
このSTEP①の「ネタと掛け合わせを見つける」に実力がはっきりと現れます。
スポーツや人気番組やイベントなど、多くの人が注目する何かが開催される場合は、そのネタに便乗して「何か掛け合わせることができないかな?」と考えることがポイントです。
掛け合わせの候補として、
- Tシャツなどのグッズ系
- CDなどの音楽系
- DVDなどの映像系
- テレビでネット動画を見る機器などのガジェット系
このあたりは定番なので、おさえておくといいでしょう。
最後に、1点気を付けるべき点があるのでお伝えしておきます。
これらを掛け合わせた単語の組み合わせから、関連キーワードを探していくという流れを説明しました。
ただ、新しいイベントや番組などの場合は、関連キーワードは調べても出てこないと思います。
ですので、何か新しいことに便乗する場合は、あまりGoogleやYahooの関連キーワードやサジェストキーワードに囚われず、需要がありそうだと思ったら記事を書くのが理想的な動きです。
というか、むしろそういうところがライバルと差をつけられるところであり、稼げるチャンスでもありますね。
この記事でお伝えしたキーワードの作り方以外にも、稼げるキーワードの作り方はあります。
下記の記事に「アクセスを集めるキーワード作りの秘訣」をまとめています。
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キーワードの作り方①
▶️ ネタ先行型×リアルタイム戦略
ヤバい動物が脱走したときの切り口
キーワードの作り方②
▶️ ネタ先行型×未来予測戦略
アサヒビールがリニューアルの狙い目
キーワードの作り方③
▶️ キーワード先行型×リアルタイム戦略
マナー講師がテレビで炎上のポイント
キーワードの作り方④
▶️ キーワード先行型×横展開戦略
福袋記事を量産する方法
キーワードの作り方⑤
▶️ キーワード先行型×掘り起こし戦略
ダンス動画が流行したときの方針は?
キーワードの作り方⑥
▶️ ネタ&キーワードハイブリッド戦略
紅白歌合戦とVODを組み合わせる戦い方